地域情報化計画策定にあたっての留意点



 


  地域情報化計画の位置づけ


 地域情報化計画とは総合計画を上位計画とし、総合計画を「情報化」という手
段を使って具現化するための計画です。国の施策や方針との整合性を取りつつ、
その地域の実情に即した「地域」情報化施策を展開するべきであると考えます。
  また周辺市町村とはハード面では共通の問題点や課題解決のために広域的
なネットワークを構築して取り組む必要があります。一方で、ソフト面では地域間
競争に勝ち抜くために独自のサービス・アプリケーションを展開し、魅力あるまち
づくりをしていかなければなりません。
 


  問題解決の方向性と取り組むべき施策の検討


 アンケート等の住民ニーズ調査結果や懇話会*1、庁内ヒアリング等で出して
いただいた意見をもとに、問題点と課題を設定し、解決の方向性、取り組むべき
施策・住民サービス等を検討していきます。


  立派な計画」よりも「実現可能な計画」


 地域情報化計画は計画を実現することが目的であり、策定すること自体が目的
になってしまってはいけません。策定段階から住民が参画することにより、地域の
実情にあった実現可能な計画ができると考えています。また策定する計画は、住
民が理解しやすいように工夫することも必要です。
 


  地域情報通信基盤に対する考え方と行政の役割


 情報通信基盤はさまざまな理由から民間が整備することが基本です。
行政の役割は、基盤整備ではなく地域の情報化を円滑に進めていくための環境

づくりであると考えます。したがって、どの情報通信基盤を活用するかについては、

単なるコスト議論だけでなく、10年、20年先まで十分に活用できる基盤かどうか、
またそれらを活用することによって地域に付加価値的な効果が生まれるかどうか
等まで十分に検討、議論する必要があると考えます。
 


  コンサルティングの役割


 まちづくりの主役はそのまちの住民のみなさんです。住民のみなさんにまちづくり
に参画していただくために、専門的な助言・提案をし、意見のとりまとめ、分析・検討、
計画書の編集などを通して住民主導のまちづくりのトータルサポートをしていくこと
がコンサルタントの役割であると考えています。


 



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